場所:東京都新宿区市谷八幡町
【標識なし】 [由来分類:施設(神社仏閣)、形状・地形(勾配)]
市谷八幡神社に向かって正面から上がる石段坂です。写真左手に、なだらかな市谷八幡女坂があります 。
<坂の途中で>👀📸
市谷亀岡八幡宮 |
神社や信仰の様式は、そう頻繁には変わりませんから、意外に古いままの形を残している場合があります。
そのひとつが、祭の幟【のぼり】や旗【はた】。稲田を吹き渡る秋風に、はためく幟は、鎮守【ちんじゅ】さまのタイコとともに故郷の風物詩でした。この旗が、八幡神とたいへん関係が深いのです。八幡は「ヤハタ」で、数多くのハタ(旗)を意味します。旗を高々と立てて、神のお出ましになる目印にしたのです。
九州の宇佐地方には、このように、旗をひるがえして、神をまつる種族が住んでいたといわれています。古代の旗は、白布や紙、麻糸、小枝などを竿【さお】の先端につけたものでした。夜になると、旗が見えなくなって、神さまが迷うと困りますから、かがり火をたきます。この神火が、燈明になり、チョウチンになっていきました。
ヤハタ、つまり、遠くから見ても異常なほど多数の旗を、しかも、高々とかかげる必要は、どこにあったのでしょう。これはよほど遠くの神を、お呼びするためだったとしか考えられません。
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